「少年野球の声かけ」言葉の本質を考えると子供を追い込んでいないかい?

少年野球のコーチは子供達に選択肢を与える存在 少年野球の管理人の雑談

少年野球試合中の声掛け

指導者は言葉の本質を考えて!
効果的な子供への声掛けしてあげて!

管理人は少年野球で子供達へ声掛けをするにあたってメンタルの大切さを痛感している。
当サイトにおいて今まで子供達への試合中の声掛けについて議題にあげてきたけど、今日はより深く言葉の本質と向き合ってみたいと思う。
言葉の本質と向き合うことで効果的な子供達への声掛けが見つかるとも思っている。
少年野球における声掛けは「自身の要望」を伝えるのではなく「子供の気持ちを楽にさせるもの」だと管理人は思っている。
言葉とは恐ろしいもので言葉一つで逆に子供を追い込んでしまう事がある。

今日は普段子供達にかけている言葉の本質を見ていきたいと思う。

【投手編】楽に楽に~!

良く投手にかける言葉の「楽に楽に~」これは楽に投げていいよという声掛けだけど、楽に投げて解決する問題でもない。
ちょっと言葉足らずではないか?
しかもストライクの入らない子供への声掛け第1位と言ってもいい「楽に楽に」管理人はあまり好きではないし絶対に使わない。

楽に投げてボールになったら子供はパニックになってしまうでしょ!

だったら「楽に楽に」は使わない事にしてしまおう!もっと良い声掛けがある。

管理人の声掛け:大きく深呼吸して!練習通りピッチャーを楽しめよ~!

この言葉って「楽に楽に」楽にというのは楽しいとい漢字が入っている。
だったら楽しめという声掛けの方がよいのではないか?

【投手編】力むな~!

これも管理人が子供の頃から存在しているありきたりの声掛け。
この「力むな」も管理人はあまり好きではないし絶対に使わない。
全力投球する時は力むでしょ?力むな!というよりより本質を追ってみると手に力が入り手投げでストライクを入れようとしている子供が99.9999%を占めている事がわかると思う。

であれば「力むな」という声掛けが正しくないのはわかると思う。

管理人の声掛け:手先でガチガチだぞ!下半身ガチガチで力んでみよう!

手先を力んで修正できていないのであれば、あえて下半身をガチガチに力ませてみるのも一つだ。
現に全力投球は下半身の力を目いっぱい使っている。「力むな」という声掛けの本質は「上半身力むな」という事でしょ?

【投手編】ストライクでいいよ!

こんな声掛けは少年野球で一番言っちゃダメなやつでしょ!投げてる子供が一番ストライク取りたいに決まっていじゃん。
そんな中「ストライクでいいよ!」なんてベンチや守備陣から聞こえてきたら投手はどう思う?
「わかったストライク投げるよ!」と言ってストライクがはいるもんですかね?

「ストライクでいいよ!」は子供を追い込んでいる言葉。

精神的に追い込んでどうするの?
普段ストライクが入る子供ならいかにリラックスさせてあげる声掛けをしてあげるのが一番だと思う。

管理人の声掛け:四球は気にするな!○○のピッチングできれば大丈夫よ。

【投手編】真ん中でいいよ!

この声掛けも「ストライクでいいよ!」と同じ。
子供達は真ん中に投げたくても投げられないから苦労してるんだよ。

「真ん中でいいよ」という声掛け。子供達を追い込んではいないかい?子供目線に立って考えてあげてほしい!
指導者の要望を子供に指示してどうなる?だったら子供が真ん中に気持ちよく投げれるような声掛けをしてほしいものだ。

そもそも練習でもストライク入らない子供達にはちゃんとした練習を指導してあげよう。

>過去記事の「ノーコン投手」の育成方法

【打撃編】ボール球は振るな!

ボール球を空振りして三振する子供への声かけでよく聞くのが「ボール球は振るな」という指示。
対戦チームの指導者もよくこのような声掛けをしているから少年野球全般に広がっている声掛けだろう。

子供達は好きでボール球に手をだしているわけではない。

※ストライクの入らない相手投手への作戦としてならば問題はない。

「ボール球は振るな」という指示は「ボール球を振らない事」への意識が強くなり自分のスイングができなくなってしまう。
子供達もボール球を振ってはいけないことくらいわかっている。

ボール球を振ったら怒られる…と思ってしまうだろう。

プロ野球選手だってとんでもないボール球振って三振しているでしょ?
そう考えると「ボール球は振るな」という指示が間違っている事がわかると思う。

打てると思ったら全力でスイングだぞ!打てると思った球がクソボールだったらクソボールを打たない練習すれば良い。

まずは打てると思ったら振る。ボールだと思ったら振らない!短い投球の間に判断するのは子供達自身なのだ。
その判断を子供達がちゃんとできるような声掛けをしてあげてほしい。

【打撃編】打ち上げるな!ゴロを打て!

これも管理人はあまり好きではない。
ゴロを打ちたくてもフライを打ち上げちゃう時ってあるでしょ?プロ野球選手でもある。

※作戦としてちゃんとゴロ打ちを練習しているなら別

ゴロを打て!と声をかけると子供達はバットをボールに当てに行くから逆にフライになりやすい。
相手は子供だぞ!打ち上げるなと言って指示通り動けるようになるのは難しい。

強烈なフライ打ってヒットになればゴロじゃなくても褒めちゃうでしょ?

それって違うじゃん!結果ありきじゃん!

子供達には練習で行ってきた実力を存分に発揮できるような声掛けが一番いい。

そもそもコーチングとは、「相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること」を言うらしい。
となれば指導者の要望を子供に伝えるのが間違っているかがわかるでしょ?

コメント

タイトルとURLをコピーしました