DeNa筒香選手がメディアに話した12分と向き合ってみる。

横浜DeNaベイスターズ筒香選手 少年野球の管理人の雑談

横浜DeNaベイスターズ筒香選手

筒香選手の指導者への警笛!
今からできる事もある!

筒香選手が野球界への懸念をメディアに向けて熱く語ってくれました。
本当に良い事を言っていると思うけど考え方は人それぞれであって、難しい問題も中にはあったが筒香選手が言う改善すべき点は大いに改善すべきだと管理人は思っている。早速筒香選手が懸念していた事を6つの項目に分けて見ていきたい。

①勝利至上主義

筒香選手:指導者が勝利に固執する余り、子供たちが楽しそうに野球をやっていない。

これは私もすごく感じる部分がある。
高校野球の監督(指導者)が勝利に固執するのは仕方がない事だ。彼らも指導して結果を出す事でお金をもらっている。
結果がでなければクビという事もありえるし大人の都合もわかる気がする。

しかし少年野球の指導者は違うだろう。

勝つ喜びもあれば負けから学べるものもある。

大会で優勝してうまい酒が飲みたい指導者。
そうなると勝利だけにこだわり、子供たちが楽しく野球をするという事が二の次三の次となるのだろう。
勝利にこだわる分、大人都合の指導になっていき、子供が野球を楽しむ前に指導者の勝利の美酒の為だけに子供たちが動いているのは言語道断だ。
次の項目へも続くが子供がいかに野球を好きになって楽しくプレーできるか?その土台となる少年野球の指導者はちゃんと考えなくてはならない。

②大人の顔色を見てプレーしている

筒香選手:本来ならもっといいプレーをしたい、ファインプレーをしたい、もっと遠くに飛ばしてやろうという気持ちでプレーしないといけないのに、指導者や保護者に怒られないようにどうしようかということばかり考えている。

これも①の勝利至上主義から来るものだが、まだまだグラウンドで指導者が選手を「罵倒」している姿は良く見る。
一つのミスに対してめちゃくちゃ怒る指導者。子供がビクビクしながら野球をやるのは言語道断だ。
これも私は考えなくてはならない!悔しいのはミスをした本人だ。その傷に塩をぬるような事をして子供が成長するわけがないのだ。

③指導者や保護者が答えを与えすぎる

筒香選手:子供たちが指示待ちの行動しかできず、自分で考えようとしない。

これについても管理人も思い当たるふしがあります。
どうしたら上手くなるか?どうしたら遠くに飛ばせるか?子供たちに考えさせる指導は本当に大切だと思う。
ここがダメ!こうしなさい。足はこうした方が良い。腕はこう出しなさい。何の為にそうするのかを子供ながらに考えなければならない。
私は小学生の時に投手をしていたが「上げた足はショートの方向に向けろ!」と指導を受けた。しかし何の為に上げた足はショートの方向に向けるのかを理解できなかった。理解したのは20歳を超えてからという恥ずかしい管理人。
私はこのような指導を反面教師にして、体全体で投げる事や、投手はなぜ足が大切なのか?を子供たちに考えさせる事が出来ていると思っている。

④練習量の多さとプレースタイル

筒香選手:どうしても勝つことを目的に練習量が増えていってしまう。それは故障のリスクを確実に増やす。
自分自身も未来のある子供たちが潰れていく姿を目撃してきた。また試合では勝つために投手に変化球を投げさせ、作戦面でも細かい野球をしてしまう。
結果としてスケールの大きい選手が育ってこない。

これも筒香選手に賛同したい。子供たちが朝から晩まで集中力を保てるのかにも疑問を抱いている。
私の野球チームは朝8時に集合し、夕方5時までみっちりと練習する。子供の集中力が切れてしまわぬよう飽きさせない工夫も必要だが少し長すぎるかな?という印象だ。プレースタイルは細かい野球をする事は悪い事だとは思っていない。
しかし子供たちを指導者の野球ロボットのような駒として考えるのは言語道断だ。
細かい野球は良いとは思うが、背の小さい子供にバントの練習ばかりしてスケールの大きい選手が出てくると思うか?
今は体が小さくても中学や高校で成長して体が大きくなる可能性も十分に秘めているのを指導者は忘れないでほしい。

⑤トーナメント方式の弊害

筒香選手:ジュニア期から高校まで基本的に公式戦はトーナメント制で実施されているが、一発勝負であるため出場できる選手は限られてくるし、選手が平等にいろんな経験を積むことができない。

これは難しいですね…。全選手に平等に出場機会を与えるのは絶対に不可能だ。
日々の練習の中での厳しいレギュラー争いは社会人になっても役に立つだろうし1発勝負のトーナメント戦も良い経験になると思う。
リーグ戦であれば消化試合が生まれてしまい今よりも効率は悪くなるだろうと予想する。
高校野球であれば3年生の夏の甲子園予選である最後の大会に向けて全力で練習する。例え1回戦で負けたとしても、そこまで行ってきた努力は素晴らしいと思うし、今後の人生のプラスになると思っている。

⑥金属バットの弊害

筒香選手:日本で使用されている金属バットは飛びすぎる。ドミニカでは早い時期から木製バットを使用するし、大学まで金属バットを使用する米国では木製バット並みに反発係数を抑えている。飛びすぎる金属バットは子供たちのためになっていない。自分自身も木製バットに適応するのにそれ相応の時間を要した。

これはめちゃくちゃ良い事を言っていると思う。「プロ野球選手を目指す」という大前提の話ではあるが今の金属バットは飛びすぎると思う。
昨年の甲子園で6本のホームランを打った広陵高校の中村奨成選手(現広島カープ)のホームランもすごいけど、少し飛び過ぎている気がする。
少年野球においても、カタリスト、SSKハンターマックス、MIZUNOビヨンドマックスと飛ぶバットを使う選手が多い!
飛距離が他のバットと明らかに違うから、グラウンドや各連盟によっては使用を禁止している所もあると聞いている。

まとめ

筒香選手のコメントは、賛同する所が多々あったし野球界全体で見直さなきゃいけない事も数多く存在している。
プロ野球選手を目指す為、野球を通じてちゃんとした大人になってほしい。子供や親によって考え方が違うから一概に言えないのが難しいところだ。

筒香選手が言うこと全てを改善していくのは難しいにせよ、大人都合での指導や、子供に答えをすぐに与えず考えさせることは誰にでも実践できる指導方法だと思う。指導者は主役ではない。
管理人も子供たちに野球を教える身だ。指導者がいかに子供の為に向き合えるのか人間力を試されているように感じた管理人だった。
無責任な指導者にはなりたくないものだ。

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