指導者はノックを数多く打ってあげて!
受けた数だけ上手くなる!
少年野球の指導者は子供達に数多くのノックを打ってあげてほしい。1球でも多くのノックを子供達に受けさせてあげてほしい。打球がどこに飛んでくるのかという感覚は数多く受けないとわからない。打球の処理はゴロでもフライでも本当に難しい。ゴロもフライも正面の打球であれば捕れるけど、移動して取ると言うのは子供達のハードルが一気に上がる。そのハードルを越えていく為にも指導者は数多くのノックを子供達に打ってあげてほしい。そしてノックを打つときのキーワードは「一歩目」です。捕れなくてもいいから打球への反応(一歩目)を早くしてノックの打球の正面に入る事。捕った捕れないの結果で褒めるのではなく、捕れなくても全力移動して捕る姿勢を見せた子供達を指導者は褒めてあげてほしい。
子供達は打球が捕れなくても全力で一歩目を踏み出し、打球を追った事は正しかったんだ!と理解させる指導をしてもらいたい。結果的にその指導方法が打球を捕れる子供を育てるし、守備範囲の広い子供になると管理人は確信している。
キャッチボールができたらノックへ!難易度アップ!
少年野球をはじめたばかりの子供達がまず最初に目指すところはキャッチボールができるようになる事。相手の正面にボールを投げて、正面に来たボールをグローブで捕る。キャッチボールは反復練習で捕れるようになります。自らが移動しないキャッチボールはボールへの恐怖に打ち勝ち、ボールを補給する事。各チームの指導者に教えてもらった投げ方で相手の胸を狙ってしっかりとボールを投げる事。
キャッチボールができるようになれば子供達はどんどん野球が上手くなることができる。
キャッチボールができると次は実際の打球を捕る練習になる。野球の守備では自分の正面にボールが来るとは限らない。プロ野球の試合を見ていても選手がダッシュで移動してフライを捕っている。ゴロでも同じだ。広島カープのセカンド菊池選手はライトに抜ける打球を忍者のような素早い一歩目で移動してボールを捕っている。
キャッチボールができるようになったら、次のステップであるノックに子供達が進むのであります。
ゴロノックでは来た球を取るから卒業させる!
ゴロのノックの時に初心者の子供たちは打球を待って捕ってしまう。待って取るのは正しいのだろうか?打球によっては正しい場合もあるかもしれない。
しかしゴロは待っているだけでは取れるようにならない。高いバウンドのゴロを待って取ると頭を越されていくのが少年野球のあるある。
自ら移動して捕球するという意識改革が一番必要なのだと思っている!
その意識改革の為には数多くのゴロノックを子供達に経験させてあげる事が必要なのだ。
- 移動しないと取れない、と子供達に理解させるノックに1000本以上
- 捕りやすいバウンドに合わせる為のノックに1000本以上
とにかく捕れなくてもいいから子供達には数多くのノックを捕らせてあげてほしい。
移動しないでボーっと待っているだけでは捕れないという事をわからせる為にもノックは必要なのだ。
フライノックでも自ら移動して捕る事を学ばせる
フライノックでも基本的にボールが自分の正面に落ちてくる前提で子供たちは待っている。
フライは自分の所には来ないという事を指導者は何度でも何度でも子供達に教えてあげて!
自分の足を使って落ちてくる場所まで移動することを徹底的に教えてあげてほしい。
フライもゴロと同じで、自ら移動して捕球するという意識改革が必要なのだと思っている!
ノックは捕った捕らないの結果で褒めないで!
捕る前に子供達はちゃんと移動して捕ろうとしたかを見極めてあげてほしい!
正面のフライを捕って「よく捕った」と褒めるのではなく、例えボールが捕れなくても難しいフライを全力で追いかけた子供達を全力で褒めるべきだと私は思っている。
管理人の所に子供達がフライ練習がしたい!と寄ってきてくれる。
数多くのノックを経験して全く取れなかった子供達がどんどん成長してくれた。
今では簡単なフライを打ったら子供達に謝る!ごめんごめん!正面だった~!子供達も「イージーイージー♪(もっと厳しいの頼むよ)」と言うまでに成長した。数か月前まで1歩も動けなかった子が今では「イージーイージー♪(もっと厳しいの頼むよ)」と管理人に言ってくるのは嬉しい限りだ。
打球が自分の前のフライなのか、自分の後ろのフライなのかを判断するのは子供達自身しかいない。その判断を下すのはコーチでもなく子供達自身なのだ。
その為には数多くのノックを子供達に打って、失敗してもいいから前に突っ込み、後ろに下がりミスをたくさんすればいい。
指導者はその時に「全力で移動した子供達を全力で褒めてあげてほしい!」
管理人はフライノックを打つ時の子供達への声かけ
- 失敗してもいいから自分で判断して動いてごらん
- 打球が前か後ろかを判断するのは〇〇(子供達自身)しかいないんだよ。コーチは教えられないんだよ!
- 最後まで迷ってちゃダメ!決めたら全力で移動しろ
- 捕れなくてもいいんだよ~
この声掛けは自信を持ってオススメする。
上手い子供達へは一歩目の速さを競い合ったり、届くか届かないかの微妙な加減でノックを打つ技術も指導者には必要になってくる。ちなみに管理人はフライノックを去年めちゃくちゃ練習してかなりの得意分野になりました。子供達によって難易度を変えてあげ、後ろのフライが苦手な子供には後ろを中心に、一歩目が速く上手な子供には届くか届かないかの絶妙なフライを打ってあげる。ノッカーの技術も子供達の成長をサポートすると思い、昨年は血のにじむようなノック練習を管理人はしたものです(笑)
子供達が数多くノックを経験すると子供達もうまくなるし、ノッカーの技術も向上する。まさに一石二鳥ではないか!
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